ここでは、TinyCLR OSの基本的な使い方について、チュートリアル形式で掲載しています。
異なるハードウエアでも基本的に操作方法は変わりませんが、ここではFEZをベースに記載しています。
●システムのセットアップ
最初にソフトウエア等をインストールしておく必要があります。セットアップについてはこちらをご覧下さい。
●新規プロジェクトを開始
Visual Studioを起動し、File > New Project
を選択。
ツリーにあるVisual C#
の下からTinyCLR
を選択します。
TinyCLR Application
を選択して、プロジェクト名、保存場所などを設定して「OK」ボタンをクリックしてください。
プロジェクトには一つC#
というファイルがありそれがProgram.cs
です。このファイルにプログラムを書きます。
もしソリューションエクスプローラーが表示されていない場合には、View > Solution Explorer
メニューをチェックすると表示されます。
●NuGetパッケージの追加
TinyCLR OSはNuGetパッケージを使用します。すべてのライブラリは、NuGet経由でダウンロードされます。このためマシンにSDKをインストールしません。はありません。プロジェクトごとに、必要なライブラリの必要なバージョンをNuGetを使用してダウンロードします。
NuGetパッケージを管理するには、右側のソリューションエクスプローラでプロジェクトを右クリックし、 Manage NuGet Packages
をクリックしてください。
●ローカルホスティングパッケージNuGet
TinyCLR OSはまだ新しくリリースされたものです。メーカーのGHI社はまだNuGetにすべてのパッケージをアップロードしているわけではありません。よって使用可能なライブラリをダウンロードし、アーカイブを展開してローカルNuGetフィードにそれらを配置します。(※ローカルNuGetフィールドとは、自機PCのNuGetを配置する場所のことです。)
これを行うには、Visual StudioでローカルのNuGetフィードを指定する必要があります。
右側のソリューションエクスプローラでプロジェクトを右クリックし、 Manage NuGet Packages
をクリックしてください。その後、「パッケージソース」の設定アイコンを選択します。
次に新しいパッケージのソースを追加するために「+」をクリックします。
…アイコンを押して、NuGetパッケージが保存されているるローカルの場所を選択します。
パッケージは下記のURL先で「Libraries」のところでダウンロードして展開したフォルダを指定します。
http://docs.ghielectronics.com/tinyclr/downloads.html#visual-studio-project-system
インストール済みのNuGetパッケージを表示するには、「インストール済み」タブを選択します。
「参照」タブを選択すると、ローカルのNuGetフィードにあるすべてのNuGetパッケージが表示されます。インストールされているものは、名前の前に緑のチェックマークが記載されています。
パッケージのいずれかをインストールする場合は、インストールしたいパッケージの右端にマウスカーソルを持って行くと、下向きの矢印が表示されるのでクリックします。
変更の確認というウインドウが出たら、OKを押します。
「ライセンスへの同意」という使用許諾契約に同意するとインストールできます。
下記のライブラリはインストールしておいてください。
・GHIElectronics.TinyCLR.Core
・GHIElectronics.TinyCLR.Devices
・GHIElectronics.TinyCLR.Drawing
・GHIElectronics.TinyCLR.Pins
・GHIElectronics.TinyCLR.Storage
以上で、TinyCLR OSを使用してプログラミングを開始する準備が整いました。
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